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オイリーカートとウェブ夫妻
1977年、演出家で俳優のティム・ウェブ、デザイナーのクレア・ド・ルーン、そして、音楽家のマックス・ラインハートが出会い、すべての子どもたちに届く演劇作りのために、1981年に設立したのが劇団オイリーカートです。得意してきたのは、6か月の赤ちゃんから6歳以下の子どもたち、そして、知的・学習障がい、自閉症スペクトラムをもつ子どもたちです。これらの子どもたちのために、劇団が創案してきたのが、インターラクティブで、多感覚の新しい演劇の形態です。ただ大人しく座って観て、聴くだけではないパフォーマンス。アーティストらは、一人ひとりの子どもの必要性に寄り添いながら、匂いや手触り、ドラムやブランコ、トランポリンを活用した体感的な演劇をもって、子どもたちと家族に楽しみと生の喜びを与えてきたました。
2011年、長年にわたる功績が讃えられ、芸術監督ティム・ウェブは、エリザベス女王より、MBE勲章を授与されました。2018年、後進に芸術監督の地位を譲り、フリーランスの演出家として、現在、世界各地でインクルーシブシアターの実践を指導しています。
創設からの同志であり、独自の美学で衣装や装置を創案してきた美術家として、また、鑑賞の困難な子どものための環境整備に尽くしてきたのが、クレア・ド・ルーン(アマンダ・ウェブ)です。会場の設営、事前資料の作成、楽しいデザイン、ひとつひとつの配慮のなかに子どもへの無限の優しさと遊び心が溢れています。
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